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すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2019/1/16

軍事, 軍事入門, 講談社文庫, ノンフィクション (本), 森 達也

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  • タイトル: すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2019/1/16 de 森 達也
  • ISBN: 978-4065143100
  • ファイル名: すべての戦争は自衛から始まる-講談社文庫-日本語-文庫-2019-1-16.pdf
  • 発売日: 2019/1/16
  • ページ数: 304ページ ページ
  • 出版社: 森 達也
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すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2019/1/16 - 歴史上、多くの戦争が自衛意識から始まった。ナチス最高幹部だったヘルマン・ゲーリングは「戦争を起こすことはそれほど難しくない」と述べている。「国民に対し、我々は攻撃されかけているのだと危機感をあおり、平和主義者には愛国心が欠けていると非難すればいい」と。安倍政権は危機を誇張して「抑止力」や「自衛」の必要性を訴えている。「集団化」が加速するこの国は、その意味を深く考えないまま流されてしまうのか。だから、「戦争はダメ!」と言い続けなければならない。いや、それでは足りない。「戦争はダメ!」だけではダメなのだと言わなければ。なぜなら、それだけでは「戦争を回避するために抑止力を高める」とか「戦争を起こさないように自衛力を身につける」などのレトリックに対抗できなくなる。我々は戦争の被害だけでなく加害の記憶を刻む必要がある。被害と加害の二つの視点を重ねることで、普通に市井に生きていた人が、なぜあれほど残虐な行為に耽ることができたのか、そのメカニズムが明らかになる。理由までは行き着けないにしても、人間とはそんな存在なのだと実感することができるようになる。戦争の悲惨さ、残酷さが初めて、立体的な姿で立ち現れる。繰り返す。多くの戦争は自衛の意識から始まる。あの国を侵略してやろうなどと始まる戦争はほとんどない。そして自衛の意識が発動したとき、被害の記憶だけでは踏みとどまれない。加害の記憶から目をそむけず、何度でも自分に刻みこむ。それを自虐史観と呼びたければ呼べばよい。胸を張って自虐する。この国が、再び「戦争」を選ばないために。今、最注目の論考、待望の文庫化!

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